SAPHANA-MDXプロバイダー

MDXプロバイダーは、MSExcelをSAPHANAデータベースシステムに接続するために使用されます。HANAシステムをExcelに接続するためのドライバーを提供し、さらにデータモデリングに使用されます。Microsoft Office Excel 2010/2013を使用して、32ビットと64ビットの両方のWindowsのHANAに接続できます。

SAP HANAは、SQLとMDXの両方のクエリ言語をサポートしています。両方の言語を使用できます。SQL用のJDBCとODBC、およびMDX処理にはODBOが使用されます。Excelピボットテーブルは、SAPHANAシステムからデータを読み取るためのクエリ言語としてMDXを使用します。MDXは、MicrosoftのODBO(OLE DB for OLAP)仕様の一部として定義されており、データの選択、計算、およびレイアウトに使用されます。MDXは、多次元データモデルをサポートし、レポートと分析の要件をサポートします。

MDXプロバイダーは、SAPおよび非SAPレポートツールによってHANAスタジオで定義された情報ビューの利用を可能にします。既存の物理テーブルとスキーマは、情報モデルのデータ基盤を提供します。

接続するデータソースのリストからSAPHANA MDXプロバイダーを選択したら、ホスト名、インスタンス番号、ユーザー名、パスワードなどのHANAシステムの詳細を渡します。

接続が成功したら、[パッケージ名]→[HANAモデリングビュー]を選択して、ピボットテーブルを生成できます。

MDXはHANAデータベースに緊密に統合されています。HANAデータベースの接続およびセッション管理は、HANAによって実行されるステートメントを処理します。これらのステートメントが実行されると、MDXインターフェイスによって解析され、MDXステートメントごとに計算モデルが生成されます。この計算モデルは、MDXの標準結果を生成する実行プランを作成します。これらの結果は、OLAPクライアントによって直接消費されます。

MDXをHANAデータベースに接続するには、HANAクライアントツールが必要です。このクライアントツールは、SAPマーケットプレイスからダウンロードできます。HANAクライアントのインストールが完了すると、MSExcelのデータソースのリストにSAPHANAMDXプロバイダーのオプションが表示されます。