PyGTK-EventBoxクラス

PyGTKツールキットの一部のウィジェットには、独自のウィンドウがありません。このようなウィンドウのないウィジェットは、イベント信号を受信できません。このようなウィジェット、たとえばラベルは、イベントボックス内に配置されている場合、シグナルを受信できます。

EventBoxは、ウィンドウのないウィジェットにウィンドウを提供する非表示のコンテナーです。引数のない単純なコンストラクターがあります-

gtk.EventBox()

次の例では、gtk.EventBoxの2つのウィジェットがトップレベルウィンドウに配置されています。各イベントボックス内に、ラベルが追加されます。これで、イベントボックスがコールバック関数に接続され、その上のbutton_press_eventが処理されます。イベントボックス自体は表示されないため、事実上、イベントは埋め込みラベルで発生します。したがって、任意のラベルをクリックすると、対応するコールバック関数が呼び出されます。

コードを観察する-

import gtk

class PyApp(gtk.Window):
   
   def __init__(self):
      super(PyApp, self).__init__()
      self.set_title("EventBox demo")
      self.set_size_request(200,100)
      self.set_position(gtk.WIN_POS_CENTER)
      fixed = gtk.Fixed()
      
      event1 = gtk.EventBox()
      label1 = gtk.Label("Label 1")
      event1.add(label1)
      fixed.put(event1, 80,20)
      
      event1.connect("button_press_event",self.hello1)
      event2 = gtk.EventBox()
      label2 = gtk.Label("Label 2")
      event2.add(label2)
      event2.connect("button_press_event",self.hello2)
      fixed.put(event2, 80,70)
      
      self.add(fixed)
      self.connect("destroy", gtk.main_quit)
      self.show_all()
		
   def hello1(self, widget, event):
      print "clicked label 1"
		
   def hello2(self, widget, event):
      print "clicked label 2"

PyApp()
gtk.main()

上記のコードは次の出力を生成します-

コンソールでラベル1をクリックすると、「ラベル1をクリックしました」というメッセージが出力されます。同様に、ラベル2をクリックすると、「ラベル2をクリックしました」というメッセージが出力されます。