前年比財務指標と分析
前年比(YoY)は成長の尺度です。これは、実際の合計から前年の実際の合計を差し引くことによって得られます。
結果が正の場合は実際の増加を反映し、負の場合は実際の減少を反映します。つまり、前年比を次のように計算すると、
year-over-year = (actual sum –prior year actual sum)
- 実際の合計>前年の実際の合計の場合、前年比はプラスになります。
- 実際の合計が前年の実際の合計よりも小さい場合、前年比はマイナスになります。
財務データでは、経費勘定などの勘定には借方(正)の金額があり、収益勘定には貸方(負)の金額があります。したがって、経費勘定の場合、上記の式は正常に機能します。
ただし、収益勘定の場合は、その逆である必要があります。
- 実際の合計>前年の実際の合計の場合、前年比はマイナスになります。
- 実際の合計が前年の実際の合計よりも小さい場合、前年比はプラスになるはずです。
したがって、収益勘定については、前年比を次のように計算する必要があります。
year-over-year = -(actual sum – prior year actual sum)
前年比の測定値の作成
次のDAX式を使用して、前年比のメジャーを作成できます。
YoY:= IF(CONTAINS(Accounts、Accounts [Class]、 "Net Revenue")、-([Actual Sum]-[Prior Year Actual Sum])、[Actual Sum]-[Prior Year Actual Sum])
上記のDAX式では-
DAX CONTAINS関数は、AccountsテーブルのClass列に行の「NetRevenue」がある場合、TRUEを返します。
次に、DAX IF関数は–([実際の合計]-[前年の実際の合計])を返します。
それ以外の場合、DAXIF関数は[実際の合計]-[前年の実際の合計]を返します。
前年比のパーセンテージ測定値の作成
比率で前年比をパーセンテージで表すことができます-
(YoY) / (Prior Year Actual Sum)
次のDAX式を使用して、前年比のパーセンテージメジャーを作成できます。
前年比%:= IF([前年の実績合計]、[前年] / ABS([前年の実績合計])、BLANK())
DAX IF関数は、ゼロによる除算がないことを保証するために上記の式で使用されます。
前年比の測定値によるデータの分析
次のようにPowerPivotTableを作成します-
- AccountsテーブルのClassフィールドとSubClassフィールドをRowsに追加します。
- メジャー–実績合計、前年度実績合計、前年比および前年比%を値に追加します。
- [日付]テーブルの[会計年度]フィールドにスライサーを挿入します。
- スライサーで2016年度を選択します。
予算の前年比測定値の作成
次のように、前年比の予算メジャーを作成できます。
予算前年比:= IF(CONTAINS(Accounts、Accounts [Class]、 "Net Revenue")、-([Budget Sum]-[Prior Year Actual Sum])、[Budget Sum]-[Prior Year Actual Sum])
予算の前年比測定値の作成
次のように、予算の前年比のパーセンテージメジャーを作成できます。
予算YoY%:= IF([Prior Year Actual Sum]、[Budget YoY] / ABS([Prior Year Actual Sum])、BLANK())
予算の前年比測定によるデータの分析
次のようにPowerPivotTableを作成します-
- AccountsテーブルのClassフィールドとSubClassフィールドをRowsに追加します。
- メジャー–予算合計、前年度の実際の合計、予算前年比、および予算前年比%を値に追加します。
- [日付]テーブルの[会計年度]フィールドにスライサーを挿入します。
- スライサーで2016年度を選択します。
前年比の予測指標の作成
次のように、前年比の予測メジャーを作成できます。
予測YoY:= IF(CONTAINS(Accounts、Accounts [Class]、 "Net Revenue")、-([予測合計]-[前年度の実際の合計])、[予測合計]-[前年度の実際の合計])
予測の前年比測定値の作成
次のように、前年比の予測パーセンテージメジャーを作成できます。
予測YoY%:= IF([Prior Year Actual Sum]、[Forecast YoY] / ABS([Prior Year Actual Sum])、BLANK())
前年比の予測値を使用したデータの分析
次のようにPowerPivotTableを作成します-
- AccountsテーブルのClassフィールドとSubClassフィールドをRowsに追加します。
- メジャー–予測合計、前年度の実際の合計、予測前年比、および予測前年比%を値に追加します。
- データテーブルの[会計年度]フィールドにスライサーを挿入します。
- スライサーで2016年度を選択します。