Google が誤って 1,250 億ドルの年金基金のアカウントを削除

Google は最近、大きなミスを犯しました。同社は、1,250 億ドル規模のオーストラリア年金基金 UniSuper のプライベート Google Cloud アカウントを誤って消去してしまったのです。
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その結果、ユニスーパー基金の50万人以上の会員が約1週間にわたり口座にアクセスできなくなったとガーディアン紙が先週報じた。ユニスーパーは別のクラウドプロバイダーにバックアップ口座を持っており、サービスは5月2日に復旧した。
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「これは、世界中の Google Cloud のどの顧客でもこれまで発生したことのない、孤立した『唯一無二の出来事』です」と、Google Cloud の CEO であるトーマス・クリアン氏と UniSuper の CEO であるピーター・チュン氏は、 5 月 8 日にガーディアン紙が入手した共同声明で述べた。「このようなことが起こるべきではありませんでした。Google Cloud は、この障害を引き起こした出来事を特定し、このようなことが二度と起こらないように対策を講じました。」
グーグルは、クラウド上でこのようなミスはこれまで一度も起きたことがないとしているが、クラウドソフトウェアプロバイダーにデータを移行する企業や政府にとって、不具合や停止の可能性は懸念材料だ。同社は今年、グーグルクラウドの顧客として、世界の大企業1,000社の約60% 、生成AIユニコーン企業の90%を数えていると発表している。また、フォルクスワーゲンやカナダロイヤル銀行など、世界中で約50万社がグーグルクラウドを「サービスとしてのプラットフォーム」、つまり顧客対応ツールとして利用している。
米国政府と諜報機関は、データ保存にクラウド サービスの利用を増やしている。国家安全保障局は、諜報監視データを同社のクラウドに移行するため、アマゾンと 100 億ドルの契約を結んだ。また、国防総省は、クラウド コンピューティング サービスに関してマイクロソフト、グーグル、オラクル、アマゾンと 90 億ドルの契約を結んでいる。
この記事はもともとQuartzに掲載されたものです。