民主党はズームでバイデン氏をオハイオ州の投票用紙に載せるよう指名する

アメリカの政党は大統領候補の指名を大々的に行うのが通例だが、今年は違う。CBSニュースによると、民主党は8月下旬に予定されていた党大会に先立ち、ズーム会議でジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領を指名する予定だという。
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バーチャル指名は、現職大統領を今秋の選挙に出す合意に至らなかったオハイオ州議員間の党派争いの産物だ。現在、オハイオ州の投票認証期限は8月7日で、つまり、8月19日から22日にシカゴで開催される2024年民主党全国大会まで指名を待てば、バイデン氏は同州の投票用紙に載らないことになる。民主党は、大会を延期したり、オハイオ州が期限を変更したりする代わりに、事前にバーチャル指名を行っている。
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「ジョー・バイデンはオハイオ州と全50州で投票用紙に載る予定で、オハイオ州共和党員も同意している。しかし、行動を起こす時が来たとき、彼らは毎回行動を起こさなかったため、民主党は自力で飛行機を着陸させるだろう」と民主党全国委員会のジェイミー・ハリソン委員長はCBSへの声明で述べた。「バーチャル点呼を通じて、共和党が無能さや党派的な策略で私たちの民主主義を削ぐことができないようにし、オハイオ州民が大統領候補に投票する権利を行使できるようにする」
バイデン大統領が2024年の候補者になることは以前から広く予想されていたため、現時点での指名は単なる形式的なものに過ぎない。しかし、ズームでの指名は、パンデミックによる制限によりバイデン氏とハリス氏が事実上民主党の候補者に選ばれた2020年の繰り返しとなるだろう。
CBSは、仮想指名にもかかわらず、シカゴ大会は8月下旬に開催される予定だと報じている。この事件は、オハイオ州議会内の深い分裂を浮き彫りにしており、同議会はバイデン氏の投票問題を迅速に解決できなかった。共和党はオハイオ州の締め切りを延期する法案を提案したが、民主党が拒否した投票イニシアチブへの外国からの寄付を禁止する条項と組み合わせた。
結局のところ、「Zoomでやろう」という決断は、時代を代表する現代的な解決策だ。2020年に初めてバイデン氏とハリス氏に起こったように、Zoomで物事を行う必要はなくなったが、それは都合の良い妥協策であり、4年経った今でもアメリカで驚くほど頻繁に行われている。