日本、福島の放射性燃料を洗浄する新型ロボットを発表

AP通信の報道によると、日本の福島第一原子力発電所の運転員らは火曜日、溶けた燃料デブリの除去作業を支援する新型ロボットの実演を行った。ロボットが実際に稼働するのは10月になるが、マグニチュード9.0の地震で原発がメルトダウンしてから13年が経った今でも、やるべきことがいかに多いかを浮き彫りにしている。
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東京電力ホールディングス(TEPCO)は火曜日、神戸市の三菱重工業で開発されたロボットを実演した。このロボットはパイプ内に設置することができ、少量ずつ放射性燃料を拾い上げることができる伸縮式トングを備えている。
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ロボットはデモンストレーションでわずか3グラムの岩石を拾ったと報じられているが、発電所には約880トンの高放射性核燃料が埋設されており、敷地は汚染されている。現在の計画では、除染には30年から40年かかるとされているが、AP通信は、現在のロボット開発の速度を考えると、それはおそらく楽観的すぎると指摘している。
原子力発電所の運営者は、これまで何年もの間、単なる調査用ロボットであったにもかかわらず、さまざまなロボットの故障に悩まされてきた。燃料デブリの除去は2021年に開始される予定だった。
AP通信によると、デブリ除去プログラムのグループマネージャーである中川裕介氏は「2号機の燃料デブリの試験取り出しは、今後の廃炉作業を着実に進める上で極めて重要なステップだと考えています。試験取り出しを安全かつ着実に進めることが重要です」と語った。
原発のメルトダウンは、2011年3月11日、強い地震が引き起こした津波が福島を襲った後に起きた。この自然災害で1万5000人以上が死亡し、その後のメルトダウンで放射線により1人が死亡、さらに数十人がガンやその他の障害を負った。