OpenAI、ChatGPTのスカーレット・ヨハンソン風の声を廃止へ：報道

OpenAIは、ChatGPT-4oのスカーレット・ヨハンソン風の声を削除していると報じられているが、これは女優の真似を意図したものではないという。

ブルームバーグによると、同社は最新バージョンのChatGPTで「Sky」の音声の使用を一時停止する予定だという。映画「her /世界でひとつの彼女」でAIの仲間の声を担当したヨハンソンに似ているとの指摘があったためだ。

「AIの音声は有名人の独特の声を故意に真似るべきではないと私たちは考えています。スカイの声はスカーレット・ヨハンソンの真似ではなく、別のプロの女優が彼女自身の自然な話し声を使って作ったものです」とオープンAIは述べ、プライバシー保護のため協力した声優の名前は公表しないと付け加えた。

先週月曜日にリリースされたChatGPT-4oには、400件を超える応募の中から「5か月にわたる大規模なプロセスを通じて慎重に選ばれた」5つの異なる声があるとOpenAIは日曜日のブログ投稿で述べた。同社は、2023年初頭に「プロの声優、タレント事務所、キャスティングディレクター、業界アドバイザー」と協力して、Breeze、Cove、Ember、Juniper、Skyの5つの声を選び始めたと述べた。ChatGPTの音声の基準には、複数の言語を話すことや「自然で聞きやすい」声などが含まれていた。

OpenAIによると、オーディションでは俳優たちにChatGPTの応答のスクリプトが渡され、「マインドフルネスに関する質問に答えることから、旅行計画のブレインストーミング、さらにはユーザーの一日についての会話に参加することまで」多岐にわたる内容だったという。

「私たちは各関係者と人間とAIの音声インタラクションのビジョンとOpenAIについて話し合い、技術の能力、限界、関連するリスク、そして私たちが実装した安全策について議論しました」とOpenAIは述べた。「私たちにとって、各関係者がプロジェクトにコミットする前に、Voice Modeの範囲と意図を理解することが重要でした。」

OpenAIは、同社の製品に声優の声が使われている限り、各声優に「市場最高水準以上の報酬」を支払い続けると述べた。同社はコメント要請にすぐには応じなかった。

同社は、今後数週間以内にChatGPT PlusユーザーにGPT-4oの新しい音声モードのアルファ版へのアクセスを提供する予定だと述べた。

この記事はもともとQuartzに掲載されたものです。