信じられないほどのフリル角を持つトリケラトプスの仲間「ロキ」に会いましょう

科学者たちは、非常にかっこいい外見の恐竜を新たに発見した。複雑な角を持つこの獣は、有名なトリケラトプスの親戚で、ロキケラトプス・ランギフォルミスと名付けられた。7800万年以上前、大陸がいくつかの大きな島塊に分かれていた頃に、北アメリカの西半分を歩き回っていたと考えられている。

L. rangiformisの発見と命名は、米国、カナダ、英国、デンマーク、パナマの研究者からなる大規模なグループによって行われました。その正体を特定するために使用された化石は、カナダからそれほど遠くないモンタナ州北部の荒地から発掘されました。当時、その地域は主に沼地と氾濫原であったと考えられていました。そして、L. rangiformis は、ララミディアの東海岸沿いに生息していたと考えられています。ララミディアは、現在北アメリカと呼ばれる地域を西部内海路が二つに分けた結果として存在した白亜紀後期の島大陸です。

この恐竜の最初の名前は、角のある服装で知られる北欧神話の神ロキに由来し、2番目は、非対称の枝角を持つ傾向がある現代の動物であるカリブーに由来しています。この2つを組み合わせると、L. rangiformis は文字通り「カリブーに似たロキの角のある顔」を意味します。

L. rangiformis は、角竜類として知られる多様な恐竜のグループに属し、約 9200 万年前に初めて出現したと考えられています。角竜類は全体として繁栄しており、恐竜時代の終わりである 6600 万年前まで生きていました (いつだったかはご存じのとおりです)。しかし、科学者たちは、L. rangiformis はこれらの恐竜の中でもはるかに狭いニッチに属していたと考えています。

研究チームの発見は、木曜日にPeerJ誌に掲載された論文で詳しく述べられており、ユタ州立自然史博物館とその他の関連機関は今週、この恐竜を一般公開する予定だ。研究チームはまた、これらの恐竜と、それと共存していた他の3種の角竜の美しい復元図も公開している。

「この新種の恐竜は、角竜類の頭飾りの奇抜さの限界に挑戦しており、角竜類でこれまで見られた中で最大のフリル角を誇っている」と、スミソニアン熱帯研究所とコロラド州立大学の古生物学者で論文の共同筆頭著者のジョセフ・セルティッチ氏は、博物館を運営するユタ大学が発表した声明で述べた。

L. rangiformis は、この地域で確認された 4 番目の角竜類、全体では 5 番目の角竜類であり、古生物学者はこれらの動物の進化の分岐を再評価することになった。ララミディアでの孤立した生活環境が、L. rangiformisや他の角竜類を劇的な方法で進化させた可能性がある。今日の私たちにとって、角は恐ろしく見えるかもしれないが、研究者たちは、それはむしろメスを誘惑して交尾させるための装飾品のようなものだったと考えている。

「これらの頭蓋骨の装飾品は、角のある恐竜の多様性を解き明かす鍵の一つであり、派手なディスプレイを求める進化的選択が白亜紀の生態系の目もくらむほどの豊かさに貢献したことを証明している」とセルティッチ氏は語った。