ソニー、プレイステーションの新社長を任命

ソニーは、既存の同社ベテランであるハーマン・ハルスト氏と西野英明氏をプレイステーションの新責任者に任命した。ハルスト氏は新しいスタジオ事業グループを引き継いで運営し、西野氏はプラットフォーム事業グループを担当する。この役割分担は、今年初めに退任したソニー・インタラクティブエンタテインメントの元CEO、ジム・ライアン氏の後任となるもので、ソニーがコスト削減と中止のさなか、 プレイステーション5の次なる大ヒット作を模索する中で行われる。
関連性のあるコンテンツ
「ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、コンテンツとテクノロジーの連携を通じて素晴らしいエンターテインメント体験を提供する、ダイナミックで成長を続ける企業です」とSIE暫定CEOの十時裕樹氏はプレスリリースで述べた。「この2人のリーダーは明確な責任を持ち、既存のプレイステーションユーザーとの関わりを深め、新しいオーディエンスに体験を広めることに重点を置くよう、戦略的な方向性を管理します」。両氏は引き続き、ソニーの社長、COO、CFOでもある十時氏に報告する。
関連性のあるコンテンツ
- オフ
- 英語
元々はキルゾーンやホライゾンゼロドーンを開発したゲリラゲームズの責任者だったハルスト氏は、ショーン・レイデン氏の退社に伴い、2019年にプレイステーションスタジオの責任者に昇進した。同氏は、スパイダーマン2やゴッド・オブ・ウォー ラグナロクなどのヒット作を含むソニーのファーストパーティゲーム開発を監督する責任を負っている。西野氏は以前、プレイステーションプラットフォームの技術と体験を担当しており、今後もこれを率いるほか、現在はサードパーティ関係と商業運営も担当している。両氏は6月1日付で新しい役職に就く。
続きを読む:ハッキングされたファイルからわかる 『スパイダーマン2』の背後にあるスタジオについて
ライアン氏は昨秋、数十年にわたり同社に在籍したプレイステーションから退くと発表した。今年初め、ソニーはスタジオでの数百人のレイオフやプロジェクトのキャンセル、ロンドンスタジオの閉鎖など、一連のコスト削減策を発表した。これらの変更は、巨額の予算を投じるゲームメーカーが、高騰する開発費と停滞するゲーム機市場との折り合いをつけようとしている中で行われた。ソニーの毎年恒例の春の大規模なプレイステーションショーケースは今月下旬に開催されるとの噂があるが、同社は以前、今年度中に主要な新作のリリースは予定されていないと認めている。
「スタジオ事業グループを率いて、プレイステーション5での成功を積み重ねながら、将来に向けて準備を進めていくことに興奮しています」とハルスト氏はプレスリリースで述べた。「ビデオゲーム業界は世界最大のエンターテインメント業界の一つであり、コンテンツとテクノロジーの融合の上に成り立っています。今後も遊びとエンターテインメントの限界を押し広げていきたいと思います。」