ベゾスの宇宙旅行事業、爆発事故で2年間の中断を余儀なくされた後、再開へ

May 18 2024
ブルーオリジンは、2022年にニューシェパードロケットの打ち上げ時の故障により地上に着陸して以来、初の宇宙飛行士の乗組員を打ち上げる予定だ。
ブルーオリジンのニューシェパードロケットが西テキサスの発射台に打ち上げられた。

ブルーオリジンは、民間宇宙飛行士の乗組員を弾道宇宙に送る準備を進めており、ほぼ2年間の停止期間を経て、ニューシェパードでの宇宙観光プログラムをようやく再開する。

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ブルーオリジンによると、ニューシェパードロケットは日曜日、東部標準時午前9時30分から始まる打ち上げ時間帯に、西テキサスの第1発射場から打ち上げられる予定だ。NS-25ミッションには6人の乗組員が搭乗し、その中には1961年に初の黒人宇宙飛行士候補に選ばれたものの、宇宙飛行には至らなかった90歳のエド・ドワイト氏も含まれる。打ち上げはブルーオリジンのウェブサイトで生中継される。

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ジェフ・ベゾスの宇宙企業は、ニューシェパードロケットの打ち上げ時の故障を受けて、弾道観光プログラムを一時停止していた。2022年9月、ニューシェパードの無人飛行は打ち上げから約1分後に炎上して終了した

ロケットのブースターは飛行中に爆発し、カプセルは地上29,000フィート(8,840メートル)上空、時速約700マイル(時速1,130キロ)で飛行中に機体を放棄した。当時、ニューシェパードは36個のペイロードを積んでいたが、その半分以上はNASAの所有物だった。

ニューシェパードの打ち上げ時の爆発事故を受けて、連邦航空局はロケットの飛行を中止し、失敗した飛行の調査を開始した。1年後、FAAはブルーオリジンに対し、ロケットが飛行可能と判断される前に実施すべき21項目の是正措置のリストを渡した。

ブルーオリジン社は、ロケットの打ち上げ失敗の原因 を「エンジンノズルの熱構造的欠陥」と特定した。同社によると、ブースターエンジンのノズルは温度上昇により過熱し、「熱損傷と高温の筋」を引き起こしたという。

打ち上げ時の故障はブルーオリジンのロケットにとって初めてのことだ。同ロケットは2023年12月に無人飛行 を開始し、復活した。13回目の貨物ミッションでは、NS-24は33の研究用ペイロード(人間は乗っていない)を運び、その半分以上は「NASA​​の支援を受けて開発、飛行した」と同社は記している。ペイロードミッションは、ロケットが再び有人飛行を再開する道を開いた。

NS-25は、乗客を弾道高度まで運ぶ7回目の有人飛行となる。ニューシェパードの最後の宇宙観光ミッションは2022年8月に実施され、エジプトから初めて宇宙に飛んだ人物を含む6人の民間宇宙飛行士を乗せた。

ブルーオリジンのニューシェパードロケットの最初の座席は、 2021年に行われた世界オークションで2,800万ドルで落札された。同社の宇宙観光アトラクションのチケットの価格は公表されていないが、報道によるとニューシェパードの座席は125万ドルほどだという。

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