アメリカン航空、黒人男性8人を「体臭」を理由に機内から降ろしたとして訴えられる

アメリカン航空は、 体臭の問題を理由に黒人男性8人を飛行機から降ろしたが、そのうち3人が訴訟を起こしている。ワシントンポスト紙の報道によると、問題のフライトは1月にフェニックスからニューヨーク市へのフライトで発生した。当初、彼ら はゲートに戻って後続便に再予約する必要があると言われたが、最終的には全員が元の便に再搭乗することを許可された。
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原告側の弁護士によると、彼らは当初「押しのけられたことに腹を立て、苛立っていた」が、自分たちが全員黒人だと気付いたという。「彼らは大きなショックを受けた」と弁護士のマイケル・カークパトリック氏はワシントン・ポスト紙に語った。
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アメリカン航空も声明を発表し、これらの主張を「非常に深刻に受け止めている」とし、「これらの主張は当社の基本的価値観や人々をケアするという目的を反映していないため、当社チームは現在この件を調査中である」と述べた。
訴訟を起こした男性たちは全員ニューヨーク市在住で、バーバンクからフェニックスで乗り継ぎ、自宅に戻る途中だった。彼らは、飛行機に乗る前はお互いを知らず、飛行機から降ろされたときも一緒に座っていなかったと主張している。また、彼らは他の5人の男性たちとはその後会っていないと報じられているが、訴訟の報道によって彼らが名乗り出て訴訟に参加する可能性もある。
原告らによると、原告らは「正当な理由」もなく飛行機から降ろされ、アメリカン航空の従業員が何の説明もなく「一人ずつ」降ろしたという。後になって、客室乗務員の一人が体臭について苦情を言っていたことを知った。訴状によると、「アメリカン航空が白人の乗客を同じような扱いをすることは想像もできない」という。
男性らは、自分たちには不快な体臭はなかったと主張しているが、アメリカン航空の運送約款では、乗客に「(障害や病気による場合を除き)不快な体臭がしないよう配慮すること」を義務付けており、悪臭がする乗客を降ろすことは認められている。
航空会社は結局、男性たちに代わりの便を見つけることができず、約1時間後に彼らを機内に戻すことにした。「いわば、恥辱の道を歩いているようなものだ」と、事故に巻き込まれた男性の1人、ザビエル・ヴィールはポスト紙に語った。「ひどい経験だった。本当にトラウマになる経験だった」