メガロポリスの初公開映像は時間を止める旅を予感させる

今年初め、フランシス・フォード・コッポラ監督の 待望のSF映画『メガロポリス』 がついに日の目を見るかもしれないと報じられた。その日はもうすぐのようだ。というのも、コッポラ監督の製作会社アメリカン・ゾエトロープが、そのスケールの大きさを物語る同映画の初映像を公開したからだ。

クリップでは、アダム・ドライバー演じるセザールがニューヨークの高層ビルの屋上に向かう。恐怖で気が狂いそうになった彼は、ついに勇気を振り絞って崖から一歩踏み出すが、危うく落下して死にそうになり、「時間よ、止めて！」と叫ぶ。時間は確かに止まり、重力も止まったようで、彼は立ち上がることができ、パンケーキを巻き上げずに済んだ。指をパチンと鳴らすと、時間が再び動き出し、セザールは自分の力に畏敬の念を抱く。それが何であれ。

『メガロポリス』は、これまでセザールとジュリア・キケロ（ナタリー・エマニュエル）のSFラブストーリーと評されてきた。ニューヨークに対するセザールと父フランク（ジャンカルロ・エスポジート）の相反するビジョンの間で板挟みになったジュリアは、2人の男が依然として街をめぐって争う中、自分自身の道を見つける旅に出る。最近、スタジオの重役と一部の報道関係者向けに上映会が開かれたが、感想は総じてまちまちだったと報じられている。想像力豊かで「ひるむことなくクレイジー」な作品だと称賛する人もいれば、散々で興行的には失敗作になるだろうと考える人もいる。

執筆時点では、『メガロポリス』には北米の配給会社がない。アマゾン、MGM、アップルの両社が関心を示していると報じられているが、5月17日にカンヌでプレミア上映される予定だ。どんな結末になるにせよ、コッポラはこの映画を誇りに思っている。この映画は先月亡くなった妻エレノア・ニールに捧げられており、上記のプレビューを「彼女への贈り物」と考えている。

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