メリーランド州の黒人夫婦がメッカ旅行中に猛暑で死亡。今、子どもたちは遺体を探すのに苦労している

メリーランド州出身の夫婦が一生に一度の旅行中に亡くなったことを ある家族が嘆き悲しんでいる。そして今、彼らは愛する人たちが埋葬されている場所を見つける手助けをサウジアラビア政府に懇願している。
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サイダ・ウリーさんの両親、アリュー・ダウシー・ウリーさんとイサトゥ・テジャン・ウリーさんは、体力的にも経済的にも余裕のあるすべてのイスラム教徒に義務付けられている宗教的通過儀礼であるハッジのためにサウジアラビアの聖地メッカへの巡礼をするために、一生をかけて貯金をしてきた。
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しかし、ウーリーズ夫妻はメリーランド州に拠点を置く旅行会社にオールインクルーシブのパッケージ料金を支払ったにもかかわらず、今年何百人もの旅行者の命を奪った極寒の中で旅を完遂するための十分な食料、物資、資源は提供されなかったと娘は言う。
ウリーさんはCNNに対し、旅行中は家族のグループチャットで両親と連絡を取っていたと語った。しかし、最後の会話は6月15日で、祈りを捧げる予定のアラファト山への移動に何時間も待っていると両親から聞かされた。移動手段がなかったため、夫婦は歩くことにしたが、娘に話したところによると、その道のりは2時間以上かかったという。
CNNによると、今年のハッジは平均気温が100度をはるかに超える影響を受け、約500人が死亡した。
「家路の途中で、亡くなった巡礼者を何人も見ました。ほぼ数百メートルおきに、イフロム(白い布)で覆われた遺体が横たわっていました」とインドネシア人観光客の1人はCNNに語った。
ウリーさんは、両親が6月15日に自然死したと米国大使館から知らされたが、総領事館によると、遺体はすでに埋葬されているという。ウリーさんの家族は、家族の居場所を突き止めるのに誰も協力してくれないが、希望を持ち続けているという。
「我々は、少なくとも子供たちの立ち会いのもとで適切な埋葬を行い、遺体の身元確認ができるよう、サウジアラビア政府に遺体の保管を要請した」とウリー氏は語った。「残念ながら、遺体はすでに埋葬されている」