Mozilla、ロシアの検閲に反抗

ロシアのメディア規制当局ロスコムナゾールからの「執拗な要請」を無視して、Mozillaは今週、検閲を回避するアドオン5つへのローカルアクセスを回復すると発表した。
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レジスター紙が最初に報じたところによると、Mozillaは今月初め、開発者に直接通知することなく、Censor TrackerやRunet Censorship BypassなどのFirefox拡張機能をロシアから削除した。
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Mozillaは6月6日、ロシアの報道機関Kommersantに対し、「ロシアにおける最近の規制変更」を理由に、拡張機能のリストから削除する決定は一時的なものだと語った。記事の自動翻訳によると、同社は当時、「地域社会を考慮しながら、次のステップを慎重に検討している」と述べていた。
Mozilla は「規制の変更」によって、ロシアが 3 月 1 日に仮想プライベート ネットワーク (VPN) に関する情報を提供する Web サイトと広告を禁止したことに言及しているようだ。影響を受ける拡張機能は、Tor サイトや「図書館、百科事典、反体制派の政治サイト」など、ロシアでブロックされている Web サイトへのアクセスを提供する。拡張機能のうち少なくとも 2 つはオープンソースであり、Microsoft 所有の コード リポジトリ Github で同時にアクセス可能となっている。
Mozillaは、最新の決定についてGizmodoからのコメント要請にすぐには応じなかった。
しかし、同社のオープンインターネットの誓約に疑問を呈するサポートフォーラムへの怒りのコメントに対し、コミュニティーおよび開発者関係担当マネージャーのエドワード・サリバン氏は、遅ればせながら、Mozillaは拡張機能へのアクセスを回復すると述べた。
「当社はロシアおよび世界中のユーザーをサポートすることに引き続き尽力し、すべての人にとってオープンでアクセスしやすいインターネットの実現を訴え続けます」とサリバン氏は木曜日に投稿した声明で述べている。「ユーザーは過度の制限を受けることなく、アドオンを通じてオンライン体験を自由にカスタマイズし、強化できる必要があります」と声明は付け加えている。
ロシアはTorに加え、 PornHub 、Telegram 、Shutterstock 、特定のFacebookページ 、Google News など、幅広い人気サイトやサービスへのアクセスを検閲している。