ロバート・パティンソンとスマイル監督が『ポゼッション』をリメイクするようだ

ロバート・パティンソンは、過去10年間に築き上げてきた信頼のすべてを、想像しうる最も恐ろしい離婚劇に注ぎ込んでいる。ハリウッド・レポーター誌によると、パティンソンと『スマイル』の パーカー・フィン監督は、アンジェイ・ズラウスキ の最も悪名高い悪夢『ポゼッション』をリメイクするために「ひっそりと」タッグを組んでいるという。

1981年のこのスリラー映画の評判はここ数年で大幅に高まっているが、これは主に、いわゆる「高級ホラー」の分野にその影響が広がったことによる。つまり、A24のホラーや、ホラーに近いスリラーである『The Lighthouse』や『ヘレディタリー/継承』は同じような波長で展開し、幽霊物語をトラウマや精神疾患、性的逸脱の拡張メタファーに変えたのだ。そのすべてが『ポゼッション』や『フィンズ・スマイル』に表れており、トラウマをモンスターとして描くサブジャンルにあまりエレガントではないアプローチを取り、『イット・フォローズ』のより広範でより商業的なバージョンになっている。『スマイル』も低予算で大ヒットしたため、A24、Netflix、パラマウント、ソニー、ワーナー・ブラザーズがリメイクに名乗りを上げているのも納得だ。

パティンソンはプロデューサーを務めているが、出演はまだ発表されていない。おそらく、彼はサム・ニール演じるマークの役を演じるのだろう。マークは西ベルリンのスパイで、任務から戻ると妻のアンナ（イザベラ・アジャーニ）が離婚を要求しているが、その理由を明かそうとしない。アンナは浮気もしていないし、新しい恋もしていないと言う。しかし、アンナが理由を明かそうとしないことでマークは激しく怒り狂い、それがアンナにも伝染したようで、アンナの精神状態も敵対的な別居の結果、悪化し始める。この物語は、論理にとらわれないサイコセクシャルな旋風となり、映画史上最もセクシーな触手モンスターが登場する。

この映画で最も悪名高いシーンは、地下鉄のトンネル内でアジャーニが激しい肉体的、精神的崩壊に陥る場面だ。食料品と止まらない涙を武器に、彼女は地下鉄の中を暴れ回り、激怒して牛乳パックを壁に叩きつける。近年、このシーンは様々なソーシャルメディアプラットフォームで定期的に拡散しており、アンナは今や、暴力的で躁的な怒りを隠し持つ蔑まれた女性のミームとして存在している。彼女の演技は、ヘレディタリーのトニ・コレットやミッドサマーのフローレンス・ピューなど、最近の感情を消耗させるホラーの演技とよく比較される。くそ、その点ではアリ・アスターが市場を独占しているようだ。

フィンは現在『スマイル2』（なぜか『スマイルズ』というタイトルではない）のポストプロダクション中であり、ポン・ジュノ監督によるパティンソンの『ミッキー17』 は現在ワーナー・ブラザーズで宙に浮いている。『ポゼッション』は『ミッキー17』より先に劇場公開されるだろうか？ 『スマイル』の男とバットマンが『ポゼッション』をリメイクする世界では、何が起きても不思議はない。