新しい本が「ハリー・ポッターが南部のHBCUに通っていたらどうなるか？」という疑問に答える

「ハリー・ポッターが南部のHBCUに入学したらどうなるだろう？」ラダリオン・ウィリアムズが2020年にツイッターでこの質問をしたとき、彼はそれが自分のキャリアの軌道を完全に変えることになるとは思ってもいなかった。しかし、AP通信との最近のインタビューで、ウィリアムズは3冊の本の出版契約につながったツイートについて語っている。

劇作家、脚本家、映画監督の彼は、ファンタジーの世界における多様性の欠如について議論を始めたいと考えていました。そして、彼のツイートに寄せられた圧倒的な反響が、彼のアイデアをさらに大きなものに発展させるきっかけとなりました。

ウィリアムズ氏は、もともとこの物語をテレビのパイロット版として書いたという。そして遠くニュージーランドからも寄付金を受け取った後、短編映画を撮影するためにUCLAのキャンパスに忍び込んだ。しかし驚いたことに、スタジオ側は乗り気ではなかった。

「私は全てを手に入れたと思っていました。ツイートが話題になり、短編映画もあって、脚本もアイデアもありました。ハリウッドが何百万ドルものオファーをくれると思っていました。でも、すぐに挫折しました。電話もかかってこなかった。様々な制作会社やショーランナー、スタジオと会うのに苦労しました。誰も私と会いたがりませんでした。本当に混乱し、深い憂鬱に陥りました」と彼は語った。

ウィリアムズは、自分自身とプロジェクトを支援してくれたすべての人を失望させたと感じ、諦めようとしていたが、友人からアイデアを本にしたらどうかと提案された。彼はその通りにしたが、それでもオファーは来なかった。しかし、2023年1月に電話がかかってきて、すべてが変わった。

「私はウーバーの運転手をしていたのですが、エージェントから電話があり、3冊の本の契約が成立したと言われたんです」と彼は語った。

シリーズ第1作「Blood at the Root」は 5月7日に発売された。アラバマ出身の17歳で魔法の力を持つマリクが魔法系HBCUのカイマン大学に入学する物語。ウィリアムズ氏は、主人公を優しい一面を持つ黒人男性にすることを意識したと語る。

「みんなに彼のことを知ってもらいたい。彼の話し方、考え方をね」と彼は言う。「彼は子供の頃に得られなかった愛情を、養子の弟に与えている。そのすべてを魔法のレンズを通して作りたかったんだ」

ウィリアムズは自身の著書シリーズを世界に公開することを楽しみにしているが、その物語を映画化するというアイデアも否定していない。

「『ブラックパンサー』がリリースされ、みんなが話題になっていたあの瞬間を再現したい。テレビでそれを実現したい。黒人の子供たちにそれを届けたい」と彼は語った。