中国の探査機が月の謎の裏側からサンプルを持ち地球へ帰還

Jun 04 2024
中国は月の裏側から岩石や塵を持ち帰る最初の国になることを目指している。
月面に到着した嫦娥6号着陸船。

月の裏側を短期間訪問した後、月の岩石と塵を積んだ中国の宇宙船が貴重なサンプルを地球に届けるために帰還の旅を開始した。

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中国国家宇宙局(CNSA)によると、中国の嫦娥6号ミッションの打ち上げロケットは月曜日東部標準時午後7時38分(北京時間火曜日午前7時38分)に月の南極のエイトケン盆地から打ち上げられ、帰還途中である。

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嫦娥6号は5月3日に文昌衛星発射センターから打ち上げられ 、ほぼ1か月後に月面に到着した。宇宙船は、月の裏側にある最大かつ最古の衝突クレーターであるエイトケン盆地に着陸した。このクレーターは、月のマントルの一部を地表に吹き飛ばして露出させた可能性がある。この衝突クレーターからサンプルを採取することで、このミッションは、地球と月の形成に貢献した初期の衝突や、月の裏側が表側と異なる理由を科学者が理解するのに役立つ可能性がある。

月面に2日間滞在した後、宇宙船の一部は着陸船から分離し、月周回軌道に投入された。そこで上昇機は、地球に向かうカプセルにサンプルを入れる予定の、軌道上のミッションのサービスモジュールとドッキングする予定である。

宇宙船の目標は、搭載されたドリルを使って2,000グラムの月の物質を採取することだった。ミッションは6月25日に地球に到着し、サンプルを届ける予定だ。

中国はこれまでにも嫦娥5号ミッション で月から物質を持ち帰っており、40年以上ぶりに月のサンプルを地球に持ち帰るという歴史を作った。しかし、今回の同国の野心的な宇宙計画は、月の裏側からサンプルを持ち帰る最初の国になることを目指している。

地球に面した月の半球とは異なり、月の裏側には衝突クレーターが密集しているが、月の表側を占める大きくて暗い冷却された溶岩の海はほとんど見られない。月の裏側については表側に比べてほとんど分かっていないため、科学者たちはサンプルが地球の天然衛星の起源に関する疑問の答えを見つけるのに役立つことを期待している。

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