NASA、誤ってISSの遭難メッセージを放送したと発表

Jun 14 2024
同宇宙機関は船外活動のシミュレーションを行っていたが、その後延期された。
宇宙遊泳中に国際宇宙ステーションの外にいるNASAの宇宙飛行士。

昨日、NASAのライブストリームでは、予定されていた船外活動の前に、ISSの宇宙飛行士が生命を脅かす可能性のある減圧症(DCS)を発症していると誤って伝えられた。

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NASAは水曜日の午後6時32分にISS内で緊急事態を放送し、地上管制からの音声で、高圧力にさらされた名前の明かされていない「司令官」に宇宙服を着用させて低圧治療を受けさせるよう要請した。

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ライブ配信を視聴していた何百人もの人々は、音声から宇宙飛行士が危篤状態にあると信じるに至った。「低圧曝露が大きな問題であり、検査結果から判断すると、重度のDCS発作が起きているのではないかと懸念しています」と音声の声は述べた。「できるだけ早く宇宙服を着せ、その間できる限り酸素を補給することをお勧めします」

約1時間後、NASAはISSに緊急事態はなかったと明らかにした。放送された音声は地上のシミュレーションチャンネルからのもので、「乗組員が減圧症に関連した症状を経験していたことを示している」とNASAはXに記した。

「この音声は、宇宙でのさまざまなシナリオを想定して乗組員と地上チームが訓練している進行中のシミュレーションから誤って転送されたもので、実際の緊急事態とは関係ありません」とNASAは付け加えた。「国際宇宙ステーションの乗組員は当時睡眠中でした。全員健康で安全です。」

減圧症は、スキューバダイビング中の圧力の変化によって起こるのが一般的で、宇宙遊泳中の宇宙飛行士にも影響を及ぼし、血流中に泡を形成することがあります。

NASAは木曜日に宇宙飛行士トレイシー・ダイソンとマット・ドミニクが故障した電子ボックスの除去を完了するための船外活動を行う予定だった。乗組員がISSのエアロックから出る予定の約1時間前に、NASAは宇宙服の不快感の問題により船外活動が延期されたと発表した。この2つの出来事は関連がない可能性が高いが、むしろ不運な偶然の一致である。

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